外国為替 (FOREX) オンライン取引プラットフォーム – 国際主要株式投資証券会社

ある投資銀行は、Altibase を活用することにより、世界最先端の FX 信用取引サービスを世に出すことができました。

Product: ALTIBASE HDB

Use Case: FX Margin Trading System

Current Customers: "top Japanese finacial securities, top Japanese bank, Shihan Securities"

Industry: 金融

Who

同社は全世界を対象に国際的なビジネス活動を繰り広げている、アジア最高の株式投資証券会社です。株式取引や投資諮問、 証券引受けなどを含む多様な種類のサービスを個人や機関投資家顧客に提供しています。

Problem

同社は外国為替オンライン取引プラットフォーム(FOREX -Foreign Exchange Trading Platform)を全世界的に拡張する中で、 色々な問題点に直面しました。既存の取引システムに対する要求事項が益々増える中 、国際的規模ということが決定的な難関になりました。 同社のデータ処理には速度、安定性、及び機能性といった、3つの基本要件が不足した状態でした。

  • 同社の外国為替(FOREX)オンライン取引プラットフォームはアメリカで発生する、 ミッションクリティカルな雇用関連データといった新規データの流入に対する対処及び処理ができませんでした。
  • さらに、全世界的に持続的に発生している株式売買や色々な事態により、同社の既存システムは使い物にならないと判断されました。 特に、為替変動が不安定な時には、既存システムだけではデータ処理プロセスが追いつきませんでした。
  • 同社は“常時アクセス”が可能になるよう性能アップに努めていましたが、既存のディスクDBMSではそれを実現できませんでした。
  • 同社は最新の技術発展動向に従う技術をサポートできませんでした。スマートフォンアプリケーションやタブレット、 及びその他のマルチデバイス上での実行がサポートされなかったため、満足できるものではありませんでした。

 

Solution

同社はシステムにALTIBASE HDB(IIJ社の基本In-Memory DBMS)を内蔵したIIJ社のラプター(Raptor) サービス[1]を導入し、2011年初頭に外国為替証拠金取引(FXマージン取引) システムのオープンに成功しました。ALTIBASE のシステム性能を極大化し、24時間体制の可用性を提供する HDB Sync Replication 技術によって同社は多くの収益をあげています。

 

Results

  • 同社は毎秒1,000件以上の外国為替(FOREX)取引を処理できる能力を発揮し、利用者層を確保し続けています。
  • iOSはAndroidをfail-safe状態で統合して提供し、マルチデバイスを使用している若い年齢層の顧客までをも獲得しています。
  • 内実のある情報性データ(例えば、米国雇用統計資料)を以前より100倍速く、1秒間100万件を処理できるようになりました。
  • 以前より60倍も速く毎日の時価評価ができるようになりました。60秒程度かかっていたものが、現在はわずか1秒しかかかりません。
  • 同社の関連オペレーション費用が10%減少しました。
  • 同社は規模を国際的にさらに拡大するために、ユーロやドルなどといった多様な為替を両替する業務を行っています。

Trading Platform


[1] アジア主要システム統合メーカであるIIJ社のラプター(Raptor) サービスは両替取引の基盤クラウドサービスです。

 

Technical Details – FX Trading Platform

野村證券は高性能及び高可用性の面でALTIBASEの主要機能を活用することにより優れた実績を上げました。

Performance

既存のバックエンドディスクDBMSを利用した野村證券のFOREXトレーディングプラットフォームはアメリカの重要かつリアルタイムな雇用指標データのように増加する動的な情報処理を含む要件を満たすことができませんでした。

増え続ける取引ボリュームはデータベースのトランザクションに重大な影響を与え、 この増加は既存のレガシーディスクDBMSに負担をもたらし、深刻なボトルネックが発生しました。

野村證券は既存のディスクDBMSでインメモリのみで構成できるALTIBASE HDBに交換しました。データベース全体をメモリに入れ、 最適な性能を得ることができました。さらに性能を向上させるため、ALTIBASE HDBが提供するプロセス間で最も急速に通信することができる標準的なプロトコルであるIPC(プロセス間通信プロトコル) を使用しました。IPCは共有メモリを使用して同時に動作するプロセス間のデータを交換することができます。 IPCプロトコルはクライアントアプリケーションとALTIBASE HDBサーバーが同じサーバーにインストールされた場合に利用できます。 このアーキテクチャは企業のデータ処理と応答時間で最高の性能を出すことができました。細分化された情報データ (例:アメリカの雇用統計)を1,000,000/secondで100倍以上の高速で処理できるようになりました。

 

High-Availability (HA)

トランザクションのボリューム増加による性能問題に加えて、 野村證券は既存のディスクデータベースの信頼性と安定性に問題を持っておりデータの損失やシステムトラブルが発生していました。

ALTIBASE HDBに内蔵されたレプリケーション機能(Replication) はハードウェア及びソフトウェアリソースに追加投資することなくこの問題を解決することができました。

レプリケーション特徴を利用してActive-Standby型の同期レプリケーションモードを使用したHAアーキテクチャを使用しました。 同期モードではすべてのレプリケーションノードを単一のアトミックトランザクションのみを変更することにより同期化を維持できます。 同期モードではローカルサーバーで主なトランザクションが発生したとき、 ローカルサーバーは変更ログがリモートサーバーに適用されていることの確認を受けたトランザクションを確定します。 この方法で同期モードは100%のデータに整合性が保たれます。

このアーキテクチャはシステムのクラッシュや誤動作による計画外のダウンタイムまたはDBMSのパッチやアップグレードにより稼動を停止する必要がある際、 企業の重要なデータを損うことなく保証することができます。