Equipment Engineering System – BISTel

BISTelは、データベースをOracleからAltibaseに入れ替えることにより、リアルタイムで品質制御と欠陥検知を行い、半導体製造工程の生産性を27倍向上させました。

Product: ALTIBASE HDB

Use Case: Equipment Engineering System

Current Customers: BISTel

Industry: 製造

企業情報

BISTelは、半導体製造工程の品質制御と欠陥分析のためにEES(Equipment Engineering System)ソリューション分野で先導的な企業です。

 

課題

BISTelは、リアルタイムで欠陥を追跡し、要求事項を管理できる能力を保有していなかったため、品質制御に困っていました。複数のデータベースに分けてデータが格納されていることにより、欠陥製品のモニターリングや対応が難しく、問題の正確な把握ができない状況でした[1]。

  • 多数のサーバが複数のデータベースにアクセスしており、深刻な性能低下と欠陥をさせていました。
  • 製品構成データの処理に遅延が発生していたため、必須的な品質プロトコルがその役目を果たせませんでした。
  • 顧客要求事項の増加は品質管理をさらに悪化させ、収益性と信頼性両方に影響を与えていました。

 

解決策

BISTelは、ALTIBASE HDBTM導を導入した2006年以降、リアルタイムで欠陥データを検知・通知し、即時に対応することが可能になりました[2]。
ALTIBASE HDBTMの導入は、アプリケーション開発(2ヶ月)、性能最適化(1ヶ月)を含め合計わずか3ヶ月で完了しました。[3]

 

結果

  • 製造工程の明確化が不良率低減に繋がり、品質と生産性が向上されました。
  • 優秀な品質の製品を生産し、売上と収益の増加はもちろん、企業イメージ向上に貢献しました。
  • 顧客満足度、顧客ロイヤルティ、好感度を最大化しました。
  • ALTIBASE HDBTMは、BISTelの生産性を27倍向上させました。[4]

BISTEL_Equipment Engineering System_V1-1 copy

 


[1] 製品組立ラインで些細な欠陥でも見逃さない能力は、品質の維持・向上のため、 品質管理プロセスにおいて 非常に重要なことです。

[2] BISTelの品質管理担当者は、製品ごとに詳細な欠陥データをリアルタイムで受け取れるようになりました。

[3] 同社は、スタンドアローンで構成された8コアのHP SuperdomeサーバーにALTIBASE HDBを搭載しました。

[4] 既存システムのトランザクション処理速度はトランザクション当たり約80msでしたが、ALTIBASE HDBに切替えた後は3msまで下がり、27倍の性能上場を達成しました。

 

 

技術詳細 EES(Equipment Engineering System)

BISTelは、高いパフォーマンス、アプリケーション開発の利便性、データ統合などALTIBASE HDBの特長を活用し、自社のEESにおいて顕著な改善結果を出しました。

 

高いパフォーマンス

BISTelのEESは、半導体と平面パネルディスプレイの製造に幅広く使われています。
同社のEESは、半導体製造装置から製造データを収集し、生産計画、日程計画、運営状況およびその他の多様な観点から分析します。
同社のEESフレームワークは、ESSに関連データを提供する役割をします。

BISTelは、製品品質の向上とエラー発生率を低減するために、製造プロセスのスピードを向上させる必要がありました。

BISTelは、以下の3つの技術的目標を設定していました。
一、半導体製造装置を制御するための、急増するデータの管理、
二、リアルタイムモニターリングおよび分析データの提供、
三、EE(Equipment Engineering)データとEEアプリケーション間の途切れない連携

EESフレームワークのコアDBMSとしてオンディスクDBMSが使われていましたが、大容量データのリアルタイム処理は無理でした。大容量データのリアルタイム処理は、製造プロセス全般を通して業務処理速度を向上させるEESフレームワークの核心的な要求事項でした。

 

BISTelは、リアルタイム処理を実現するため、OracleのオンディスクDBMSの前にALTIBASE HDBをインメモリモードで置くことに決定しました。この構成では、ALTIBASE HDBを大容量データの高速処理用DBMSとして、また、OracleのオンディスクDBMSをリアルタイム処理を必要としない履歴データ管理用DBMSとして使うことになります。

なお、BISTelは、ALTIBASE HDBのインメモリDBMSとOracleのオンディスクDBMS間のデータを同期化させるデータ統合ツールを適用しました。ALTIBASE HDBは、Oracleデータベースだけでなく他データベースとのデータ同期化が必要な場合でも、持続的にリアルタイム性能を維持します。

ALTIBASE HDBは、BISTelのアプリケーション開発者等が便利に開発できるよう、汎用DBMSの全ての機能と標準インターフェースなどのような開発利便性を提供します。BISTelのアプリケーション開発者は、JDBC、JAVA、標準SQLを使い、たった2ヶ月でEESフレームワークを実現・配置することができました。